慢性的な足や手の痺れがある人は危険です
世田谷区、目黒区を中心に東京横浜で出張で鍼灸、整体、マッサージをしております。
長年にわたり、手や足のしびれが続いている人は要注意です。危険な疾患が隠れている場合もあります。今回はしびれとその危険性やそれによって疑わる疾患などをお伝えします。
目次
しびれとは?
「しびれ」は体の異常サインです。
「しびれ」は神経症状の1つです。「しびれ」の症状は大きく感覚の低下、運動麻痺、異常知覚に分けられます。
1,感覚の低下
触った感覚や、熱い、冷たいなどの感覚が鈍くなる。
運動麻痺
足が動かしにくく、力が入らなくなったりする。
異常知覚
何もしなくても「しびれ」が起こり、正座をした後のようなジンジン、ズキズキした感覚がある。
「しびれ」には、放っておいても良い「しびれ」とそうでない「しびれ」があります。
時間とともに消えてしまう一時的な「しびれ」はあまり心配ありません。正座をした後の足の「しびれ」、神経や筋肉疲労の「しびれ」がこれにあたります。
病気の前ぶれとして起こる「しびれ」は放っておくことはできません。例えば足の「しびれ」が、「片側だけに」「急に起こって数分で消える」「靴下を履いているような感覚」がある場合は、早めに受診をしましょう。
足の「しびれ」の原因もいろいろ考えられます。
例えば脳梗塞(のうこうそく)や脳腫瘍でも「しびれ」が出ることがありますし、背骨に変形があるときや手足の先にいく神経がいたんでもしびれます。
どこが悪いかがわかれば、原因や治療法もわかりやすくなります。
しびれのタイプ
しびれには大きくわけて三パターンがあります。
1,脳の異常によるもの
2,中枢神経 (身体の真ん中を通る大きな神経)
の異常によるもの
3,末梢神経性の異常によるもの
です。
基本的にこの三パターンになるのですが、脳の異常によるもののしびれの場合は至急
病院に行く必要があります。
脳梗塞や、脳出血、脳腫瘍などです。
中枢神経の異常によるものは例えば、脊柱間狭窄症や脊椎椎間板ヘルニアや、多発性硬化症などです。
末梢神経性のものには手根管症候群、橈骨神経麻痺、肘部管症候群、糖尿病、帯状疱疹などがあります。
他にも様々な原因はありますが、ここでは全部は紹介せず、代表的なものをお伝えしました。
先日テレビで見て、自分自身も勉強になったものがあり、今回はその症例をご紹介させて頂きます。
皆さまの生活の知恵になればと思っております。
多発性神経鞘腫について
多発性神経鞘腫とは?
恐らく、聞いたことのない名前だと思います。
国で難病指定されている疾患で年に4000人ほどがかかっているようです。
良性の腫瘍が身体のどこかにでき、それが神経を圧迫し、しびれを引き起こすものです。
原因はまだあまり解明されていなく、MRIでも特殊な造影剤を入れないと確認できないことから、発見が難しく、本当の名医でないと発見は難しいものです。
それでは実際の症例を見ていきましょう。
55歳男性 営業職
最初の症状は四年ほど前にでました。
違和感は右股間節の軽いうずき。
車を運転中に起こり、大したこともないので放置されたようです。
それから月日が経つごとに半年後には右足の太ももの内側、太もも裏に痛みとしびれが出るようになります。
それからは毎日ではないですが、営業で歩いている時や、仕事帰りなど、定期的に足にしびれと痛みが出るようになったのです。
更にその痛みしびれは足先まで広がってきました。
整形外科や病院にてMRIをとったのですが、異常がなく、原因はわからないまま。
症例1-2
最初の発症からおよそ2年後。
今度は仕事中に急に右手にチカラが入らなくなります。
奥さんが運んでくれたコーヒーを落としてしまったりと手の感覚が突然なくなったのです。
それに伴い、足の痛みしびれも頻度も多くなり、悪化しています。
休憩しながらでないと歩けなくなっています。
それからまた色々な病院で血液検査や、レントゲンMRIなどを撮りますが全く異常がないのです。
強いて言われたのが脊椎間が狭くなっているからそれによって足にしびれがでているのでないか?と。
確かに休憩しながらじゃないと歩けない、足のしびれは脊柱管狭窄症などの典型的な症状ですが、足のしびれの範囲は一定の範囲が多く、
広がるということはありません。
最初の発症から3年が経過した時、今度はプレゼン中に突然、脳天を突き破るかの痛みが頭を襲い、倒れ病院に運ばれてしまいます。
色々な検査をしましたが、原因は全くわかりません。
足のしびれ痛み、手の感覚麻痺、突然の頭痛これらを引き起こす原因はなんなのか?
色々な病院や整形外科を周りましたが、全くわからずに4年が経過します。
1-3 原因の発覚
ある名医の先生に見てもらって、原因は発覚します。
それが多発性神経鞘腫なのです。
先ほどしびれの原因は脳、中枢神経、末梢神経のどれかとお伝えしました。
その先生も全ての検査をしましたが、原因は最初分かりませんでした。
では何故わかったのか?
触診です。
入念に触診し、コブのようなものを身体の至るところで見つけたのです。
それがきっかけで原因を見つけました。
その男性は今は後遺症もなく、元気です。
しびれの原因は脳でも中枢神経でま末梢神経でもなかったのです。
このようなケースは非常に稀ですが、自分自身も勉強させられました。
現在は色々な病院や整形外科がありますが、やはり医師の力量で、判断や原因が見つかるのかそうでないのか決まってきます。
それは我々、治療家にとっても同じことが言えます。
多くの医師はレントゲンなどの検査結果にこだわり、触診をあまり詳しくしません、その先生は触診をしっかりとした。
それに基づく知識もあった、それが原因を見つけたということです。
まとめ
足のしびれや手のしびれは範囲が広がっていくものや、違うところにも発症するものは非常に危険です。
またそれが長年続いていて、原因がわからない場合は、一回、ちゃんと見てくれる医師の元にしっかり行きましょう。
たかがしびれ、生活に支障はないにしても危険な疾患が隠れている場合もあるのです。
また我々治療家も、しっかりと原因を見極めるチカラ、見立てのチカラは非常に必要であり、治療が適応外と見極められたら、ちゃんと見てくれる病院などを勧めることが大切です。
そういった治療家を探すことは患者さん自身も大変だと思います。
一番大切なのは、出来るものはできる、出来ないものは出来ないとしっかりと言える治療家ではないでしょうか?
何でもできる何でも治せるとは、そんなことはありえません。
今回のようなケースは治療適応外となりオペが必要となるケースです。
正しい知識、技術、見立てが出来る治療家の元を訪ねることが一番大切なことです。
まゆか鍼灸院は世田谷区、目黒区を中心に東京横浜で出張鍼灸、整体、マッサージをメインにしております。
今回のケースは非常に稀であります。
例えば坐骨神経痛などよく聞く症状など、しびれや痛みに対しても非常に効果を出せるのが鍼灸です。
整形外科や病院に行くことは大切ですが、原因がわからない場合は、是非一度まゆか鍼灸院に相談して下さい。
100%原因が分かるとは言えませんが、東洋医学の世界では身体全体を見て治療するため、西洋医学が見逃してきた原因を見つけ、根本から身体を改善します。