顔面痛、顔面神経麻痺に対する鍼灸治療
- 世田谷区、目黒区を中心に東京横浜エリアを出張で鍼灸、整体、マッサージをしているまゆか鍼灸院です。
顔面神経麻痺、顔面の痛みやベル麻痺といった言葉は皆さんお聞きになったことがあると思います。今回は顔面に対する鍼灸治療、ご自身の気を付けるべきことをお伝えします。
目次
- ○ 顔面痛、顔面神経麻痺とは?
- ○ 注意を要する症状
- ・ベル麻痺について
- ○ 鍼灸適応について
- ○ まとめ
顔面痛、顔面神経麻痺とは?
まずは顔面神経麻痺から見ていきましょう。
症状としては
ある日突然顔の半分、あるいは一部分が思うように動かせなくなる状態になります。
顔が曲がっていたり、まぶたが閉じられないので眼が乾燥して痛かったり、口が閉じられないため、食べたものがこぼれてうまく食事ができなかったりします。
その他には味がおかしい、ツバがでにくい、などの訴えも出てきます大勢の顔面神経麻痺の方は発症の1~2日前、耳の回りに痛みがあることが多くみられます。
次に顔面痛です。
代表的なものとしては三叉神経痛があります。
顔面痛の痛みは顔面の知覚を支配する三叉神経による痛みだけでなく、眼、耳、鼻、顎関節、頭蓋内の病変によっても出現する場合があります。
注意するものとしては
三叉神経以外の脳障害を伴うもの(頭蓋内の腫瘍)などがあります。
適応となるものは
突発性三叉神経痛、非定型顔面痛などがありますが、顎関節症、耳、眼、歯などの異常を伴う、顔面痛も原因、程度によっては鍼灸適応となります。
三叉神経痛の症状
原因が明らかでなく、三叉神経痛領域に痛みが出現するものをいいます。
針で刺されるような激痛が突然発症し、数秒から数分間続くことが多いです。
発作が終われば痛みが完全に消失します。
注意を要する症状
顔面神経麻痺は中枢性と末梢性二つに分けられます。
いずれも顔面神経の走行中に種々の原因により、神経伝道が途絶え麻痺が発症するものです。
注意を要するもの
大脳から顔面神経核までの神経走行中に脳出血、脳腫瘍などの病変により、神経が損傷されて、生じる中枢性のもの。
末梢性では損傷性、耳性、腫瘍性のものは注意が必要です。
難しい言葉がずらりとならんでいますが、次のような症状には注意が必要であり、すぐに病院にいくことをお勧めします。
1,ひたいのしわ寄せできるので、概して、軽く見える麻痺、これは中枢性の麻痺の可能性があります。
2, 耳が詰まっている感じがする、耳の痛み、中耳炎の症状があって麻痺が生じたもの。
3, 難聴、耳鳴り、めまいなどを伴う顔面神経麻痺、腫瘍性の麻痺の疑いがあります。
4, 頭部、顔面部の外傷後に麻痺が生じたもの。
損傷性の麻痺です。
5, 発症初期に麻痺程度が強い場合。神経の変性が疑われます。
ベル麻痺について
ベル麻痺について
ベル麻痺とは原因がまだあまり解明されていないが、疲労やストレス、冷たい風や環境因子、妊娠した時などで起こるケースが多いです。
末梢性の麻痺で、神経に対する血行不全のため、顔面神経管内に浮腫をきたし、圧迫されて伝道障害により麻痺を起こすと考えられています。
症状について
•患側のしわ寄せができなくなり、しわ寄せ不能、眼を閉じることが不十分になる
•眼球が上方に回転する(ベル現象)
•口は開き、口角が下がった状態、患側の口角は健側に引かれ、ほうれい線のあたりの溝は消失または浅くなります
•口笛が吹けず、食べ物は患側の口の中にたまります。
•障害部位により、患側の2/3舌前の味覚障害、聴覚過敏、唾液分泌、涙分泌の低下などがでます。
またベル麻痺は、顔面麻痺全体の70%ほどを占めます。ベル麻痺全体の8割の程度は1年以内にほとんど後遺症を残さずに治りますが、残りの1割に異常共同運動を伴う後遺症が残ります。
鍼灸適応について
鍼灸の適応となるもの
基本的には末梢性のものになりますが、代表的な適応としてはベル麻痺とラムゼン ハント症候群です。
先ほどいった通り、顔面神経麻痺のおよそ、70%はベル麻痺です。
顔面痛であれば、程度によりますがなるべく発症から早いものであれば十分鍼灸で対応可能です。
ラムゼン ハント症候群とは帯状疱疹ウイルスの感染による(耳の周りや外耳道に疱疹が出現し、耳痛などが生じます、また難聴や平行障害などもきたします)ものがあります。
程度により鍼灸適応となります。
僕がみた患者さんでラムゼン ハントの方がいましたが、その方は五回程の治療でだいぶ症状は改善されました。
ベル麻痺の方もいましたが、早期治療だったので、予後は良好でした。
また耳や鼻の炎症からくる顔面痛の方などもいましたが、早期で治療すれば何回かの治療でだいぶ改善します^_^
基本的に鍼灸適応症状で早期治療であれば効果は十分に出せると思います。
しかし、発症から時間が経っていたり、先ほど書いた通り、鍼灸適応外の注意を要するものであれば、病院にいくことのが先決です。
まとめ
まとめ
•顔面痛や顔面の神経麻痺は原因がまだあまり解明されていなく、ウイルスの問題であったり、ストレスや妊娠など様々な要因がトリガーであると現在では考えられている。
•早期発見、治療であれば十分に改善できる。
•発症してからのご本人の対処で予後が変わる。
•鍼灸適応外もあり、その場合は病院に至急いく必要がある。
全てに言えますが、早期発見、早期治療が一番大事です。
是非、顔面痛、顔面神経麻痺でお悩みの方がいましたら一度まゆか鍼灸院にご相談ください^_^
当院は世田谷区、目黒区を中心に東京横浜で出張で鍼灸、整体、マッサージをメインに行っております。